こんにちは。気持ちの良い季節となりましたね。
中央公園の新緑がとてもあざやかです。
4月30日に博物館でやってみよう!「昔の布でシジミ貝根付をつくろう」を行いました。
当日の様子を紹介します。
今ではめずらしい、昔の着物の布でくるまれたシジミ貝を準備しました。

みんなそれぞれ好きな柄を選んで、作業開始!

貝の内側にボンドをたっぷり塗って
ひもをはさんで、貝を閉じた形にはり合わせます。

シンプルな作業なので小さなお子さんでも大丈夫!
みんな真剣に張り合わせています。

貝の重みと形がちょうどよい、 ステキな根付ができました!
今日の思い出に、みんな大切に持ち帰りました。
参加してくださったみなさま、ありがとうございました。
次の博物館でやってみよう!は、 5月5日(金)「麻布で文香づくり」です。
予約は不要です。みなさまのお越しをお待ちしております。
教育広報課 解説員
ゴールデンウィークに入りましたね。
ぜひ、連休中のお出かけ予定に入れていただきたいのが、本日29日オープンの企画展「甲殻類ワールド」です。

展示オープンにあわせて、担当学芸員が展示解説を行いました。奥に見える大きなカニははさみ脚に沿って測った幅が3.4mもあるタカアシガニの標本です。

迫力ある大きなエビ・カニ大集合!
エビ、カニはもちろん、身近な生き物であるダンゴムシや小さなミジンコ、そしてなんとフジツボも甲殻類のなかまです。企画展「甲殻類ワールド」では、こうしたいろいろな甲殻類を展示し、さらには食や文化を通した甲殻類と人間のかかわりまであつかっています。盛りだくさんの内容ですので、ぜひ連休中に博物館にお越しください!
企画展「甲殻類ワールド~エビ、カニ、フジツボ、ダンゴムシ、ミジンコ&カブトエビ~」
開催期間 2023年4月29日(土曜日)~2023年6月18日(日曜日)
関連行事
※担当学芸員による展示解説 5月14日(日)、6月10日(土)14:00~15:00
※学芸員とっておき講座 「甲殻類っておもしろい!~エビ、カニ、ダンゴムシ、ホウネンエビ~」6月18日(日)13:30~15:00 講堂
4/16(日)に学芸員とっておき講座「地下生菌ってなんだろう?~トリュフとその仲間の秘密~」を開催し、26名の参加者が集まりました。

担当は山本学芸員。「そもそも、キノコとは?」「世界中でキノコは約2万種、そのうち地中に生えるキノコは千数百種」という導入から始まり、「地中に生えるキノコ、すなわち地下生菌とはどんなキノコ?」の説明から本題に入ります。
地上に生えるキノコは、大きく担子菌類と子のう菌類に分けられます。どちらも胞子をばらまいて、ふえます。ではこれらのキノコと地下生菌はどんな関係があるのでしょうか?
実は地下生菌は地上に生えるキノコに近縁であることが分かっているのです。


「トリュフは地下生菌の仲間」「地下生菌の多くは地上のキノコから進化してきた」「さまざまな動物が地下生菌を食べることで、胞子が運ばれる」などなど、地下生菌の面白さを山本学芸員が分かり易く解説してくれた講座でした。
地下生菌に興味をもたれた方、もっと地下生菌について知りたい方、現在テーマ展「地中に生えるキノコ~トリュフとその仲間の秘密~」を6/18(日)まで開催しています。展示解説は4/22(土)、5/27(土)14:00~15:00に行います。種類の地下生菌の標本を展示していますので、ぜひ足を運んで実際に見てみてください。
(自然課 三宅)
4/16(日)に学芸員とっておき講座「地下生菌ってなんだろう?~トリュフとその仲間の秘密~」を開催し、26名の参加者が集まりました
4月15日(土)に予定されていた観察会「スミレをさがそう!」は、あいにくの雨で中止となりました。仕方がないことですが、やはり残念...
予定していた観察会はこんな感じ。
集合場所の駐車場で、アスファルトの割れ目や車止めの影のワカシュウスミレやコスミレ(葉のみ)の観察からスタート。
多気山不動尊の山門まで、道路わきの斜面を観察。

タチツボスミレがたくさん咲いています。
ここで、タチツボスミレの薄い紫色の花、横に長いハート形の葉を覚えましょう。

↑タチツボスミレ
タチツボスミレに目が慣れてくると、「少し花が白いかな?」と白花のタチツボスミレ「オトメスミレ」が見つかります。
ほかにも、花のおわったアオイスミレやエイザンスミレの葉、ニョイスミレ、ウラシマソウ、ニリンソウ、ムラサキケマン、キランソウなどいろいろ見ることができたことでしょう。

山中に入りました。足元を見ながら歩いていると落ち葉やシダ、チゴユリに交じってフモトスミレやマキノスミレが見つかります。花が小さいので、見逃さないように。
御殿平とよばれる多気山山頂近くの広場。筑波山やスカイツリーも見えることがある展望広場です。

ここでは、タチツボスミレ、ニオイタチツボスミレ、マルバタチツボスミレを見比べます。
ニオイタチツボスミレ

覚えてきたタチツボスミレと比べてどうですか?花の色が濃くて、花弁に丸みがあります。葉は縦長で葉先は尖りません。その名のとおり良い香りがします。
こちらはマルバタチツボスミレ。

タチツボスミレとニオイタチツボスミレの雑種です。花の色はタチツボスミレ似ですが、花弁は丸みがあってニオイタチツボスミレ似。
やっとタチツボスミレとニオイタチツボスミレを覚えたところで雑種。混乱してきますね。
個体差も大きくて、花の色には幅があって見分けの決め手にはなりませんし、「花柄に毛がないものが典型とされるが、毛のあるものも多い」なんて説明もあったりして、初心者を翻弄します。
これが自然の面白いところ!図鑑と見比べては、「あーでもない、こーでもない」とスミレの世界を楽しんでいただく予定でした。
博物館で予定されている次の観察会は、磯の観察会です。キャンセル待ちも出ている人気の観察会、天候に恵まれますように!
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現在、開催中!
テーマ展「地中に生えるキノコ~トリュフとその仲間たち~」
テーマ展「栃木県版レッドリストが新しくなりました!~絶滅のおそれのある生きものと地形・地質~」
4月29日(土)から始まります!
企画展「甲殻類ワールド~エビ、カニ、フジツボ、ダンゴムシ、ミジンコ&カブトエビ~」
テーマ展「みやびなる和様の美」
みなさまのご来館をお待ちしております。 (自然課 猪狩)
皆さん、こんにちは。四月も半ばに入り、新生活にもなれてゴールデンウイークが待ち遠しいこの頃となりました。
中央公園も若葉がみずみずしく成長して、動物たちも活発に活動するようになりました。
博物館では4月16日の県博デーにキッズツアー「動物のちえと私たちの生活」を行いました。
その様子を少し紹介します。
自然のとびらをたたいてみると幸せで快適な未来をつくるためのヒントをたくさん見つけることができます。
生き物たちを先生にして私たちの生活がどのように便利になってきたかをいくつか展示をとおしてご紹介してみました。


日光白根山頂を飛ぶハリオアマツバメ。実は鳥の中で平均速度が一番速い鳥で時速170キロくらいで飛びます。速さの秘密はカマのような羽にあります。
この形をドライヤーの羽に応用したらよりたくさんの風を送れるようになりました。

ホタルは光りながら飛びますが触っても熱くありません。体の中の体液の化学反応で光ります。他にもホタルイカやオワンクラゲなども紹介しました。

オワンクラゲの光る物質を見つけた下村脩(しもむらおさむ)先生は2008年にノーベル化学賞を受賞しました。非常用のケミカルライトをつけて見てもらいました。

インターネットを世界中でつなぐ光ファイバーは高熱で作るのでとてもお金がかかります。しかしカイロウドウケツという海底のカイメンの仲間は冷たい水の中で同じものを作ります。
仕組みが分かればもっと安く作れるはずで研究が行われています。本物をみんなにさわってもらいました。いがいとかたいのにびっくりしたかな。



時速300キロ近いスピードの新幹線500系は先頭やパンタグラフの形をカワセミのくちばしやフクロウの羽から応用して騒音を無くしました。
模型でその様子を見てもらいました。
いかがでしたか。動物たちのちえが私たちの生活にどれだけ役に立っているかすこしでもお分かりになれたら幸いです。
自然を観察して必要なのは「不思議だな」、「なぜだろう」と思う気持ちです。
みなさんもエネルギーを使いすぎず、環境をこわさずに新しい技術や物を作りだす手がかりを探してみましょう。
次回のキッズツアー「甲殻類(こうかくるい)の話」は、5月21日の県博デーに行います。エビやカニの楽しいお話が聞けます。
予約は不要で14時開始です。皆様のおこしをお待ちしております。
教育広報課 解説員 相子
栃木県立博物館では、博物館資料専門員(生物・地学)の育休代替職員を次のとおり募集します。
1採用予定人員 1名
2任用予定期間 令和5(2023)年5月12日~令和5(2023)年9月11日
3応 募 資 格 学校教育法に基づく大学で生物学又は地学に関係する学科又はこれに相当する課程を履修し卒業した者又は博物館等において生物又は地学の学芸員等として勤務経験がある者等
4選考方法等 令和5(2023)年4月14日(金)作文試験、面接試験、経歴調査
5受付期間 令和5(2023)年4月1日(土)~令和5(2023)年4月7日(金)
詳しくは募集案内を御覧ください。
募集案内 .docx
採用選考試験申込書.doc
履歴書.doc
2023年は栃木県誕生150年を迎えます。 1876年6月15日に当時の栃木県、宇都宮県の両県が合併して誕生しました。 当館の常設展示でも栃木県の成立に関する展示があります。多くの方に栃木県や県民の日について知ってもらうきっかけになれば幸いです。
https://twitter.com/TochigiPrefMuse/status/1638405474365374464
こんにちは!だんだんとあたたかい季節になってきましたね。
博物館では本日、キッズツアー「いろいろな鳥について学ぼう!」を開催しました。
たくさんの方々にご参加いただきました。
博物館に展示されている鳥たちをご紹介し、参加者のみなさまには鳥の大きさや色など、細かい部分も近くで感じ取っていただけたと思います。
山や森で暮らす鳥、私たちのすぐそばで暮らす鳥がいることや、鳥によって食べるものが違ったり、爪の形やくちばしの形が違うことなども紹介しました。


また、博物館で展示している鳥の中でも、カルガモやウグイスなどは、博物館のお隣にある中央公園でも実際に観察することができる身近な鳥です。
博物館に飾ってある鳥たちは動かないのでじっくり見ることができますが、自然の中で暮らす鳥たち(野鳥)は常に動き回っていたり、周りの植物にまぎれていたりして見つけにくいこともあります。
ですが自然の中で暮らす鳥を実際に観察できたときは、鳥たちの暮らしをより深く知ることができると思います。
みなさんもお出かけする機会があったら、ぜひじっくりと観察してみてくださいね。

ツアーの最後には、野鳥を観察するときに気をつけることをお伝えしました。
野鳥を観察するときは、大きな声や物音を出さないこと、エサをあげないこと、フラッシュを使わないこと、野鳥や死んだ野鳥にさわらないことに十分気をつけましょう。
自然の中で暮らしている鳥がびっくりしてしまい、元いた場所に帰ってこなくなってしまったり、子育てをやめてしまったり、
もともとの暮らしが壊れてしまったりします。観察をするときは、鳥たちの暮らしの中にお邪魔しているという気持ちが大切です。
また、動物が持つ病気に感染しないためにも、自然の中で暮らす鳥たちにはさわらないようにしましょう。
以上のことに気をつけつつ、野鳥観察を楽しんでみてくださいね。
今回のツアーを通して、少しでも鳥について興味をもっていただけたら嬉しいです。
改めまして、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
次回のキッズツアーは、4月16日(日曜日)14時から開催の「動物のちえと私たちの生活」です。
予約は不要ですので、お気軽にご参加ください。
教育広報課 解説員
本日、3月12日、博物館でやってみようという企画で、2回目の「昔のくらし体験」として
昔のおもちゃの体験を行いました。
ベーゴマ、お手玉、けん玉、あやとり、福笑いを行いました。

特にベーゴマが最も盛り上がり、ボランティアの指導で、お子さんから大人のお客様まで、
夢中になって遊びました。


紐を巻き付ける作業、台の上で回す事、それぞれ大変でしたが、ちゃんと回せた時は、
皆さん楽しく盛り上がっていました。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
次回の博物館でやってみようは、4月30日開催の「昔の布でシジミ貝根付をつくろう」です。
たくさんのご参加をお待ちしております!
教育広報課 解説員
令和5(2023)年度栃木県立博物館実習生受け入れについて、詳細情報の公開を開始しました。
http://www.muse.pref.tochigi.lg.jp/documents/index.htmlの【栃木県立博物館 学芸員資格取得のための博物館実習関係書類】をご覧ください。