9月の観察会の受付開始は7月4日(火)9時30分からとなりますので、お間違いないようお願いいたします。
9月16日 キノコの観察会in中央公園
9月23日 河原で観察会~石と植物と昆虫~
栃木県立博物館公式ブログです。栃木県立博物館のイベントなどの最新情報を掲載します。
9月の観察会の受付開始は7月4日(火)9時30分からとなりますので、お間違いないようお願いいたします。
9月16日 キノコの観察会in中央公園
9月23日 河原で観察会~石と植物と昆虫~
6月3日(土)、塩谷町東荒川ダム親水公園において、モリアオガエルの観察会を開催し、26名の方々に参加いただきました。19時~21時まで公園の池で、モリアオガエルを中心に生き物の観察をしました。
親水公園ではカエルが盛んに鳴いていました。観察会は、カエルの鳴き声の違いに耳を傾けることから始まりました。
公園の階段に座り、みんなでカエルの鳴き声に耳を澄ましています。どうやら、ここでは、モリアオガエル、シュレーゲルアオガエル、ムカシツチガエルの3種類のカエルの鳴き声が聞こえるようです。
辺りが本格的に暗くなると、観察会の本番です。みなさん懐中電灯を片手に、カエルを探します。カエルの鳴き声のする方に目を凝らしても、実物が簡単に見つかるとは限りません。また、カエル以外のいろいろな生き物とも出会えます。
参加者が集合し、観察会でみつけた生き物を1か所に集めました。アカハライモリを実際に見ることができて、すごく感動していたお子さんもいました。
観察会の最後、参加者のみなさんにモリアオガエルの手の吸盤が、どれほど人の手にくっつくのか体験してもらいました。見た目以上に、しっかりと人の肌にくっつくので、みなさん驚いていました。なお、モリアオガエルが人肌で熱くなりすぎないよう、水につけて冷ましながらなどの配慮の上で体験してもらいました。
モリアオガエルのほかにもムカシツチガエル、シュレーゲルアオガエルを実際に見ることができ、カエル以外では水生昆虫のガムシ、コオイムシ、タガメなどを見つけることができました。当日はいろいろな条件が重なり、残念ながらモリアオガエルが産卵している現場を見ることができませんでした。しかし、大人も子どもも一緒に夢中になって夜の池でカエルを探しだすという、日常ではなかなかできない体験をした、楽しい観察会になりました。
企画展「甲殻類ワールド~エビ、カニ、フジツボ、ダンゴムシ、ミジンコ&カブトエビ~」が開催中です。ぜひお越しください!
開催期間 2023年4月29日(土曜日)~2023年6月18日(日曜日)
関連行事
※担当学芸員による展示解説 6月10日(土)14:00~15:00
※学芸員とっておき講座 「甲殻類っておもしろい!~エビ、カニ、ダンゴムシ、ホウネンエビ~」6月18日(日)13:30~15:00 講堂
(自然課 井上)
5月27日(土)、菌類担当の山本航平学芸員による、テーマ展「地中に生えるキノコ~トリュフとその仲間たち~」の展示解説を行いました。21名の方にご参加いただきました。
「地中に生えるキノコ」って何でしょう。
地中に生えるキノコを地下生菌(ちかせいきん)といいます。地下生菌は、地上に生えるキノコが進化して丸くなって地中にもぐりました。
地上に生えるベニタケから地下生菌のミヤマコイシタケに進化したようすを展示しています。
世界三大珍味のトリュフは、地下生菌。
世界のトリュフに加えて、日本のトリュフも展示では紹介しています。
トリュフのほかにも地下生菌の仲間はたくさんあります。
今回の展示では70種の地下生菌を標本とパネルでご紹介。
地下生菌は、いろいろな地上に生えるキノコから進化をしているのですが、形はみんな丸っこい。見た目ではほとんど種類の区別がつきません。
顕微鏡で胞子の形を見ると種類が分かります。胞子がどんな形をしているか写真も展示しています。
地下生菌の季節は梅雨明けからなので、展示を見て、地下生菌さがしにいきませんか?
熊手でやさしく落ち葉をかき分けて地下生菌をさがした後は、落ち葉は元に戻しましょう。
テーマ展「地中に生えるキノコ~トリュフとその仲間たち~」は6月18日(日)までです。
企画展「甲殻類ワールド~エビ、カニ、フジツボ、ダンゴムシ、ミジンコ&カブトエビ~」と合わせて、ぜひご覧ください。
みなさまのご来館をお待ちしております。
(自然課 猪狩)
みなさん、こんにちは。青葉が香る季節となり博物館前のヤマボウシもまぶしいくらいに白く輝いています。いかがお過ごしですか。
5月28日、当館では博物館でやってみよう「カニのペーパースタンドをつくろう」を行いました。その様子を少しご紹介します。
はじめにペーパースタンドの材料を選んでもらいます。何色のカニにしようかな。
型紙を切り抜いたら折りたたんでのり付けして目玉を取り付けます。
目玉を書く場所によっていろんな表情になります。しっかり横をにらんでいたり、眠たそうだったり。
最後にキャップの土台に取り付けて出来上がり。じょうずにできたかな?お家の気に入った場所に飾ってください。
あらためて参加してくださったみなさま、ありがとうございました。
博物館では6月18日まで企画展「甲殻類ワールド」を開催しています。
びっくりするほど大きなカニやエビが展示してありますので皆さまのご来館をお待ちしております。
次回の「博物館でやってみよう」は6月4日(日曜日)開催の「扇ぬりえ体験」です。
こちら予約不要ですのでぜひご参加ください。
教育広報課 解説員
栃木県立博物館では現在、企画展「甲殻類ワールド~エビ、カニ、フジツボ、ダンゴムシ、ミジンコ&カブトエビ~」を開催中です。みなさん、もうご覧になりましたか?
企画展の関連イベントとして、5月21日(日)に茨城県ひたちなか市で「磯の観察会~甲殻類の進化を探る~」を開催しました。
磯で参加者のみなさんが一生懸命生き物を探しています。
潮だまりにはいろいろな生き物が生息しています。
参加者の方々がみつけた生き物を集め、学芸員が解説をしました。写真はショウジョウガニです。大きくて立派ですね。
カニのほかにも、エビやヤドカリなどの十脚目、フナムシやヘラムシなどの等脚目、ヨコエビやワレカラなどの端脚目、フジツボやフクロムシなどの顎脚綱など、さまざまな甲殻類を見つけることができました。
みなさんも、生き物を探しに磯に出かけてみてはいかがですか?
企画展「甲殻類ワールド~エビ、カニ、フジツボ、ダンゴムシ、ミジンコ & カブトエビ~」は6月18日(日)まで開催しています。
また、6月10日(土)14:00~15:00に南谷学芸員による展示解説、6月18日(日)13:30~15:00講堂にて学芸員とっておき講座「甲殻類っておもしろい!~エビ、カニ、ダンゴムシ、ホウネンエビ~」を開催しますので、ぜひご参加ください。お待ちしています。
皆さんこんにちは!
最近暑くなってきましたね。夏がすぐそこに来ているような気がします。
さて、博物館では5月21日にキッズツアー「甲殻類のはなし」を行いました。
そのときの様子をすこし紹介しようと思います。
今回は「甲殻類のはなし」ということで
①甲殻類ってなに?
②ツメ(ハサミ)のはなし
③色のはなし
3つのことを主に説明しました。
まず甲殻類は節足動物(せっそくどうぶつ)の1つのグループです。
他には鋏角類(きょうかくるい)<クモやサソリのなかま>や
多足類(たそくるい)<ムカデのなかま>、昆虫類(こんちゅうるい)などのグループがあります。
甲殻類でメジャーなのはエビやカニなので
今回はエビやカニに焦点を当てて紹介させていただきました。
エビは大まかに2つの種類に分けることができます。
メスのエビが卵を抱くか抱かないかで分けられます。
卵を抱かないエビは、素早く海を泳ぎます。
卵を抱くエビには、身体をかたくしたものや、大きいハサミを持つものなどがいます。
上の画像の青いザリガニは「マロン」という名前のザリガニのなかまです。
青い体と大きいハサミ!カッコイイですね!
カニは、卵を抱くエビから進化した種類です。
なのでカニも大きいハサミを持っています。
このハサミもいろいろな種類があります。
切るためのハサミや、割るためのハサミなど
形を見るとどうやってエサを食べるかが想像できます。
ちなみにこのシオマネキというカニは、メスを呼ぶために大きいハサミを持っています。
エビやカニの色って何?と聞くとだいたいの人が「赤」と答えると思います。
しかし、よく見るとオレンジだったり茶色だったりします。
これは赤い色素とタンパク質がくっついているからです。
ゆでたりして熱を加えるとたんぱく質が離れて・・・
真っ赤になります!
普段見るエビやカニは食卓の上にあることが多いので
「赤」というイメージがついてしまっているのかもしれませんね。
身近に感じられる生物でもよく観察してみると不思議なことがいっぱい出てきます。
エビ、カニだけでなく自分の好きな生き物をよく観察してみてください!
おもしろい発見があるかもしれませんよ!
次回のキッズツアーは6月18日の県博デーに行います。内容は「とちぎの魚と魚釣り」です。
14時から約30分間お魚と釣りのお話が聞けます。
予約は不要です。気軽にご参加ください!
解説員 横山
5月14日(日)に南谷学芸員による展示解説を行いました。
小さなお子さんからご年配の方まで、計33名が参加しました。
「甲殻類って何?」から始まり、子供たちに質問しながら解説を進めていきました。
「卵をお腹に抱くエビと抱かないエビだとお腹の形が違う」とか「カニのはさみの形は、種類によって違う」など、展示を見るにあたってのポイントを紹介しました。
見どころの一つとして、タカアシガニの標本があります。タカアシガニはカニ最大だけでなく、節足動物としても最大です。脚を広げた幅(脚に沿って測定)が最大で3.7mの記録があるとのことですが、現在展示されているものは3.35mあり、しかも傷がほとんどないため、非常に珍しいものだそうです。
ダンゴムシの解説では、イリドウィルスというウィルスに感染した結果、きれいに青くなったダンゴムシの話をすると、子供たち間から「見たことある」との声が上がりました。「青いダンゴムシ、探しているので、見つけたらぜひ持ってきてね」と南谷学芸員。
最後にちょっとした実験をしました。ウミホタルの乾燥したものを水を少し加えてすり潰すと、青い光が。参加者の間からは「おお~」との声があがりました。
企画展「甲殻類ワールド~エビ、カニ、フジツボ、ダンゴムシ、ミジンコ & カブトエビ~」は6月18日(日)まで開催しています。また、6月10日(土)14:00~15:00に南谷学芸員による展示解説、6月18日(日)13:30~15:00講堂にて学芸員とっておき講座「甲殻類っておもしろい!~エビ、カニ、ダンゴムシ、ホウネンエビ~」を開催しますので、ぜひご参加ください。お待ちしてます。
(自然課 三宅)
昨年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」全国巡回展に続き、今年も当館エントランスにて、2023年5月27日(土曜日)~6月2日(金曜日)大河ドラマ「どうする家康」全国巡回展を開催します。
番組紹介パネル、衣装(レプリカ)、PR映像や出演者サインなどを展示します。この機会にぜひご来場いただき、ドラマの世界観をお楽しみください。
令和5年5月6日(土)、栃木県中央公園にてナスヒオウギアヤメ鑑賞会を開催しました。
例年よりも二週間ほど早い開花でゴールデンウィーク期間の開催となりましたが、午前午後二回で54名の方々が参加しました。
当日は薄曇りの天気でしたが(気温は高かったです)、星学芸員曰く、「アヤメを鑑賞するには曇りか少し雨がぱらつく位のほうが色が鮮やかに見えていい」とのこと。
まず中村副館長が、次に中央公園管理事務所の菊池所長の挨拶から始まり、星学芸員がナスヒオウギアヤメをアヤメと比較しながら解説しました。
ナスヒオウギアヤメは昭和37年に宮内庁の職員が発見して、昭和天皇が研究して名付けられました。現在、栃木県・環境省の絶滅危惧品種に指定されています。
アヤメとの違いは、花びらにあたる内花被片が約2cmと小さく目立たないところが大きな特徴です。
ナスヒオウギアヤメ
アヤメ
アヤメの名前の由来、ナスヒオウギアヤメの近縁種の説明などの盛りだくさんの解説を、参加者の皆さんは配布資料を見ながら聞き入っていました。
細かいところを説明するために植木鉢に植えてあるアヤメとナスヒオウギアヤメの周りに集まってもらい、星学芸員は質問を受けながら丁寧に説明していました。
鑑賞の後は、昨年に引き続き中村副館長と有志にお茶とお菓子が振る舞われ、皆さん喉を潤していました。
今年もナスヒオウギアヤメ鑑賞会、楽しんでいただけましたでしょうか。
(自然課 三宅)
こんにちは。新緑が美しい季節、皆様いかがお過ごしでしょうか。
端午の節句のこの日、当館では博物館でやってみよう「麻布で文香をつくろう」を行いました。
麻布が栃木県の名産品である事にちなんで、麻布を使って、ちょっとした匂い袋を作る体験です。
3種類のエッセンシャルオイルを染み込ませたチップから、1つの香りを選んでいただき、様々な麻布から2枚選んで、作業していただきました。
1枚の麻布の枠にのりを塗って、真ん中に香りが付いたチップを置きます。
もう1枚の麻布をかぶせ、強く押し付けたら完成です。
簡単にできました!
後は袋に入れて持ち帰りです。
120人の方にご参加いただけました。ありがとうございました!
次回の博物館でやってみようは「カニのペーパースタンドをつくろう」です。
5月28日の開催です。ぜひ、お越しください。
教育広報課解説員