観察会「外来生物をさがそう!in 多気山」を開催しました

 前日に引き続き、企画展「外来生物」関連の観察会「外来生物をさがそう!in 多気山」を2025年5月4日(日)に開催しました。今回も小さなお子さんからご年配の方まで31名が参加しました。

 集合した駐車場では、遠目ではありましたがガビチョウが鳴いている姿を見ることができました。ガビチョウの鳴き声は特徴的でわかりやすいですが、なかなか姿を見つけづらいため、今回は見ることができてラッキーでした。

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 駐車場から多気山不動尊持宝院に向かう道にはシャガ、セイヨウタンポポ、ハルジオン、オランダミミナグサ、オオアラセイトウ(ショカッサイ)、セリバヒエンソウなどの外来植物やオニタビラコ、ミミナグサ、ニョイスミレなどの在来植物が見られ、それぞれの特徴について星学芸員が説明しました。途中、外来昆虫のヨコヅナサシガメを見つけ、「これはつかむと刺されるので注意してください」と栗原学芸員。

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 多気山を登り始めると、外来生物はなかなか見つからず、カシ類の落ち葉を配布した資料と見比べたり、ミヤマシキミ(柑橘系のにおい)やクロモジの葉のにおいをかいだりして山頂を目指しました。

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 そして到着した山頂手前の展望台。宇都宮市の中心部がよく見える場所でお昼休憩をしました。

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昼食後、参加者の方々のそれぞれ興味のある分野の学芸員のところへ集まり、質問タイムとなりました。

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 お天気が崩れそうなため、早めに下山しました。最後に南谷学芸員から「外来生物といわれているものは人によって持ち込まれたもの。うまくつきあえば恩恵が得られるし、悪影響があるならこれ以上広がらないように駆除しなければならない。もし外来生物を飼うことがあったら、責任をもって最後まで面倒を見てほしい。」と締めくくりました。

 今回の観察会で見つけた生き物について、9/21(日)のとっておき講座(13時30分~博物館講堂)で発表する予定ですので、こちらもぜひご参加ください。お待ちしてます。

現在博物館では

・企画展「外来生物~人によって運ばれた生き物たちからのメッセージ~」(~6/15まで)

   関連行事:シンポジウム「栃木県の外来生物対策」(5/31(土)10時~16時 講堂)

学芸員による展示解説(6/8(日)14時~15時 企画展示室)

・テーマ展「地層の剥ぎ取り標本って、おもしろい!」(~6/15まで)

・テーマ展「とちぎ昔ばなし~弓の名手那須与一と九尾のきつね玉藻前~」(~6/15まで)

を開催していますので、ぜひご来館ください。

(自然課 三宅)