2007年04月22日

円仁展期間中の関連行事、第1弾!

円仁展、ついにオープンしました(4月21日)!
初日は、オープニング記念として、「天台声明・延年の舞」特別公演を開催しました。栃木県天台仏教青年会の皆様による荘厳な声明と、平泉毛越寺の皆様による、古式を伝える独特の延年の舞をご公演いただき、円仁展のオープンを飾るにふさわしい、すばらしい記念行事となりました。
また、22日は学芸員のオープニング講座を行い、こちらも大勢のお客様にお越しいただきました。(学芸部 入江)

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* 声明は、県内・県外の天台宗の僧侶が22名お集まりいただき、非常に荘厳な雰囲気でした。

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* 延年の舞は、毛越寺執事長の藤里明久師にご説明をいただきながらの公演でしたので、舞の意味など、大変分かりやすく、お客様にもより一層ご満足いただけたことと思います。

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* 延年の舞は3番ご公演いただきました。最初は「路舞【ろまい】」で、円仁が中国に留学したときの道中に2人の童子が現れ舞った故事を伝えたものです。

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* 次は「若女禰宜【じゃくじょねぎ】」で、神子である若い女と神官の舞です。能面のようなお面をつけた若女は、実は毛越寺の僧侶ですが、美しい女性そのものに見えぞくぞくしました。

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* 禰宜が登場し、2人の相舞です。これは最後の場面で、突然小声で会話をかわし始めます。「摩多羅神【またらじん】・・・」の言葉が聞き取れました。摩多羅神は円仁の入唐を助けた守護神です。円仁展の会場でも、複数の摩多羅神の画像を展示しています。

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* 最後は「花折【はなおり】」で、稚児舞です。ミズラを結った2人の稚児が神仏に花を捧げる供養舞です。

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*弓を射るような動作です。お稚児さんは毛越寺の僧侶のご子息だそうです。こうした稚児舞を通して、延年の舞が継承されていくのです。

投稿者 : 人文課 | カテゴリー : 特別企画展「慈覚大師 円仁とその名宝」