8月20日(日)に星学芸員・栗原学芸員による学芸員とっておき講座「助けあい、せめぎあう植物と昆虫」を開催しました。
まず星学芸員から担当分野(植物)について説明し、次に栗原学芸員が担当分野(昆虫)を...という具合に、交替でそれぞれの分野について説明し、参加者18名が熱心に聴き入っていました.。
「植物は環境によって生えている植物の種類が変わり、そこにくる昆虫もまた変わる」ことを具体例をあげて説明したり、今回に企画展のテーマを決めるきっかけなどを話したりしました。
昆虫の目から見た花の写真
左はカラー写真、右は昆虫の目から見たときに近い条件で撮影した紫外線写真、、中央下は白黒写真
ニシキウツギの花から蜜を盗むオオマルハナバチの写真
花粉に触れず、花の付け根をかじって孔をあけて、孔から舌を入れて蜜を食べることを盗蜜といいます。
その後も展示の流れに沿って、植物や昆虫の写真とともに花と虫の関わりについて解説しました。詳しくはぜひ来館して展示をご覧ください。
最後に、今回の企画展に携わってみての感想を、星学芸員は「植物だけ見ていたのでは昆虫との深い関わりが分からなかった。」、栗原学芸員は「もう少し突き詰めたかった。野外での観察の楽しさをあらためて実感した」と述べました。
みなさんも、身近にある植物と昆虫の関わりについて、気がついたことがあったらぜひ教えて欲しいです。
企画展「花と虫~助けあい、せめぎあう植物と昆虫~」は9/24(日)まで開催しています。8/27(日)には担当学芸員による展示解説もあります。
またテーマ展「ぼくらの自由研究~川の地形と石~」「草・木・虫をめぐる栃木の民俗」「浙江省ゆかりの絵画と幽美なる風景」も同時開催していますので、こちらもぜひご覧ください。
(自然課 三宅)
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