みなさん、博物館で展示している動物の骨格標本が、どのようにつくられているかご存知ですか?
方法はいろいろありますが、基本は、動物の死体を人の手で解体し、内臓、筋肉、腱などを取り除いて骨にしていきます。
講座「豚足で骨格標本をつくろう!」では、豚足を材料に、骨格標本をつくる作業の一部を体験していただきました。
ブタは4本足です。しかし、講座で配られた豚足が前足か後足か、左足か右足かはわかりません。そこで、いくつかのポイントをおさえ、豚足の根元を除肉して骨を観察してもらうと、「左前足」、「右後足」というように区別がつくようになります。豚足がどの足かわかるなんて、ちょっとかっこよくないですか!?
講座に参加した方は、これは右後足だとわかります!
和気あいあいと作業を進めていた参加者の方々も、集中しはじめると、次第に口数も少なくなり、作業に集中している姿が見られました。
講座も終盤に差し掛かると、肉もだいぶ取り除かれ、指の骨が出てきました。この講座特製の豚足骨格写真の下敷きの上に骨を並べ、取り出した骨がどこの骨なのかを確認しながら、作業を進めます。確認しながらでないと、後で組み立てる時に、骨の位置がわからなくなってしまいます。
さすがに講座の時間内で、骨格標本を完成させることは難しいため、骨は指ごとに分けてチャック付きビニール袋にしまい、持ち帰っていただきました。続きの作業はご自宅でお願いします!
ご自宅でがんばって作業を続けていただくと、上の写真のように素敵な骨格標本ができあがります。いずれも、100円均一ショップやホームセンターなどで入手可能な材料でつくることができます。
2時間半の長丁場の講座でしたが、途中休憩を挟みながら、参加者のみなさん、根気よく作業を続けてくださいました。
ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。
第136回企画展「花と虫~助けあい、せめぎあう植物と昆虫~」では、花と虫のかかわりについて紹介しています。9月24日(日)まで開催していますので、ぜひ、足をお運びください。
今後の関連行事は、下記の日程で予定しております。
・展示解説
8月27日(日)14:00~15:00
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栃木県立博物館では、企画展のほかにも
テーマ展「ぼくらの自由研究~川の地形と石~」
テーマ展「草・木・虫をめぐる栃木県の民俗」
テーマ展「栃木県版レッドリストが新しくなりました!~絶滅のおそれがある生きものと地形・地質~」
テーマ展「浙江省ゆかりの絵画と幽微なる風景」
を開催しています。 ご来館をお待ちしております。 (自然課 井上)
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