キッズツアー「県博で紹介!自然の中の毒」を行いました。

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皆さんこんにちは!厳しい暑さが続いていますがみなさん夏休みを楽しんでいますか。

日差しを避けて栃木県立博物館にもお越しいただければと思います。

8月20日日曜日にキッズツアー「県博で紹介!自然の毒」を行いました。

その様子をご紹介します。

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ただいま行っている企画展「花と虫」2章では、花と虫のせめぎあう関係、

植物を食べたい虫と食べられたくない植物の関係が紹介されています。

そこでツバキのなかまを食べてしまうチャドクガを紹介しました。

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チャドクガは毒針毛という毒を持つ毛が50万本ちかく生えており、

この毛が刺さると患部が赤く腫れて、強烈なかゆみに襲われます。この毛は抜けるので、チャドクガに触れなくても刺さることがあります。

また、幼虫だけではなく卵、さなぎ、成虫も毒針毛を持っているので要注意です。さなぎの跡のついたツバキ科の植物を見つけたら近づかず、作業をするときは長そでを着るなど対策をしましょう。

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大きなキイロスズメバチの巣を見ていただきました。大きいですね!宇都宮あたりだと7月から働きバチが増えて巣が大きくなります。新女王とオスバチが生まれて巣が最大になる秋ごろまで攻撃的です。

その後常設展示内爬虫類、両生類、菌類をご覧いただきました。

最後は身近な毒、ジャガイモの毒と間違えてしまいやすい植物について。

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厚生労働省が公開している過去10年間の有毒植物による食中毒発生状況(平成25年から令和4年)をご覧いただきました。食中毒になった患者の多い野菜はなんとジャガイモでした。

ジャガイモの芽や、光を浴びて緑色になった部分にはソラニンやチャコニンという天然毒素が含まれています。

特に家庭、学校栽培で育ったじゃがいもの食中毒被害が多く、芽かきをしていないとイモが小さく毒の割合が大きくなったり、土かけをしていないとイモ部分に光が当たり毒素が増えてしまいます。

自然のなかにはさまざまな毒がありますが、事前に調べておくことでで怪我や食中毒は減らせます。これから涼しくなって自然の中に遊びに行く際は、その場所や、生きもののことを調べてみましょう。

調べても分からないもの、自信がないものは絶対に食べないようにしてください。詳しい人でも間違えることがあります。


次回のキッズツアーは、9月17日の日曜日に行います。

よけにまつわるエトセトラ」県内のものを中心に、かわいい?郷土玩具します。

みなさまのご来館を、お待ちしております。

  

  

教育広報課 解説員