キッズツアー「おまじないの世界」を行いました。

皆さんこんにちは。中央公園の木々も紅葉し、日を追うごとに寒い日も多くなってきました。寒さで体調を崩さないように気をつけてくださいね。

さて、11月21日(日曜日)にキッズツアー「おまじないの世界」を行いました。その様子を少しだけご紹介します。


「おまじない」は「御守り」や「アマビエ」、「今日のラッキーカラー」などなど、私たちの身の回りにたくさんあります。今回は「古代」と「中世」のおまじないの世界をお話しました。

まず展示室1の「太古の暮らし」の場所から。ここには土偶のほか、「縄文土器を抱えた人骨」も展示してあります。この人骨を良く見ると、手足を折り曲げた状態で埋葬されていたことが分かります。

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この状態を「屈葬」といい、再生を祈る、死者が復活しないようした、など様々な説がありますが、「おまじない」の意味が込められていたことをお話しし、「土偶」や「埴輪」もみていただきました。

展示室1の「中世」のエリアでは、「呪符」の記された土器(かわらけ)をみてもらい、どんな文字が書いてあるのかなどをみていただきました。この「呪符」が記された土器は常設展示ですので、是非ご覧ください。

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さて、「中世」には「おまじない」を専門とした「陰陽師(おんみょうじ)」のほか、意外な人たちも「おまじない」を専門としていました。

それはなんと「武士」です!!

武士というと、未開の土地を開き、そこを守るために武装した人たち...というイメージがありますが、平安時代のはじめ頃は京都で貴族などの警固をするボディーガードの役割がありました。そのボディーガードとしての仕事の中に「おまじない」もありました。

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その仕事が後に絵巻物の中で「鬼退治」などとして描かれ、現代のアニメや漫画にも影響しているとお話ししました。

みなさんからは「そうなの!?」「鬼と戦っていたの?」などのコメントを頂きました。

武士やおまじないについて興味を持った方は是非調べてみてくださいね。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。


次回のキッズツアーは12月19日(日曜日)開催の「うしのはなし」です。今年の干支である丑。牛ってどんな動物かな?牛についてクイズ形式でご紹介します。

皆様のお越しをお待ちしております。

教育広報課 解説員