学芸員とっておき講座「いろいろな冬虫夏草を見てみよう」を行いました

ただいま当館では、自然系テーマ展「冬虫夏草-虫から生える不思議なキノコ-」(2019年7月13日(土曜日)~2019年9月23日(月曜日))を開催しています(詳細:http://www.muse.pref.tochigi.lg.jp/exhibition/thema/shizen20190713/toutyuukasou.htm)。このテーマ展の関連行事として、7月21日(日曜日)に学芸員とっておき講座「いろいろな冬虫夏草を見てみよう」が行われました。講師は山本航平学芸嘱託員(植物担当)が務めました。

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「冬虫夏草」という言葉を聞いたことありますか? 冬虫夏草とは... という話題から講座は始まりました。冬虫夏草はキノコのひとつのグループであること、冬虫夏草の子座(キノコの部分)のさまざまな形の名前について、冬虫夏草はどんな場所には生えているか、栃木県で発見された冬虫夏草などについて解説がありました。

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サナギタケを例に冬虫夏草の体のつくりを説明。さまざまな冬虫夏草のきれいな写真、奇怪な形、各部分の名前の説明で、山本さんは参加者の皆さんを冬虫夏草の世界に引き込みます。講座中に冬虫夏草のオサムシタケなどの標本を回覧し、冬虫夏草の参考文献の紹介もありました。

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本講座の開始前に入手した冬虫夏草の実物を受講者の皆さんへ回覧した後に、回覧した冬虫夏草の宿主を掘り出す実演。本日回覧した冬虫夏草はクモタケでした。
講師の山本さんは、「本講座の受講をきっかけに、参加者のみなさんから冬虫夏草に興味を持っていただければ」と希望を述べて講座は終了しました。


(自然課 渡辺)