中央公園も落ち葉が舞いはじめ、季節の移ろいを感じられるようになったこの秋、
栃木県立博物館では、さまざまな自然観察や文化体験ができるよう、
屋外に新しく「おもかげテラス」を整備しました。
完成記念として、11月2日(日曜日)に記念講座を行いました。
前半と後半の2部にわかれた講座の様子をお伝えします。
まず前半の講座は、昆虫担当の栗原学芸員による「土の中の小さな昆虫をさがそう」でした。
はじめに「土の中にもいろいろな昆虫がたくさんいます。
体が小さくみつけにくいかもしれませんが、
その中には名前がついていない種類(新種)もいます。
もしかしたら今日、新種の昆虫がみつかるかもしれません!」と話がありました。
いざ昆虫を探しにいきます!
「おもかげテラス」から少し歩きやってきたところは、
地面が落ち葉で覆われふかふか。湿り気もあり、生き物がいそうな場所。
「昆虫は、土の深いところよりも落ち葉が積もったところにいるので、
落ち葉をすくってカゴの中に入れ、バットにふるい落としてください」とのこと。
みなさんのバットがいっぱいになったところで、「おもかげテラス」に戻り、
バットの中から昆虫を探します。
どんな昆虫がいるかな?
昆虫が少なくってきた晩秋ではありましたが、アメイロアリ、モリチャバネゴキブリ、
キスイムシ、トビムシ、チビヒョウタンゾウムシの仲間といった5種の昆虫を
見つけることができました。
また、昆虫以外にも、
ダンゴムシやワラジムシ、ムカデ、ヤスデ、カタツムリの仲間などもみられました。
今日採れた昆虫は、博物館の新着資料として登録します。
そして来春、博物館の企画展示に活用させていただく予定です!
ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。
つづいて後半の講座は、
植物担当の星学芸員による「落ち葉を観察してMy植物図鑑をつくろう」でした。
どんな葉っぱがあるかな?
星学芸員と中央公園で観察しながら落ち葉を拾います。
これは、なんの葉っぱかな?
おもかげテラスに戻って、図鑑をつくります。
葉っぱを並べて、名前もつけよう。
中央公園では、紅葉がきれいになってきました。
色だけでなく、形にも注目してみるのも楽しいですよ。
新しくできた、おもかげテラスを使って、
11月16日(日曜日)には、「池のプランクトンを見てみよう」、
11月30日(日曜日)には、「土の中のいろんなモンスター、見つけられるかな⁉」
が開催予定です(2講座とも予約制)。
ただいま、博物館では企画展「"異"常の色・形~時に思いが宿るもの~」を開催中。
また、11月15日(土)からはテーマ展「ミミズ」が始まります。
ぜひ、遊びにきてください。
(自然課・薄井&猪狩)
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