キッズツアー「魔よけにまつわるエトセトラ」を行いました。

皆さんこんにちは。雨が降ったりやんだりのお天気が続いていますね。

博物館では9月17日にキッズツアー「魔よけにまつわるエトセトラ」を行いました。

その様子を少し紹介します。


今回のキッズツアーは、神社やお寺のお守り、郷土玩具を中心に、魔除けに関するものを紹介しました。

まず、栃木県の郷土玩具やお守りを紹介しました。

こちらは宇都宮の「黄鮒」です。

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黄鮒は昔、宇都宮で疱瘡が流行っていた時、お告げにしたがって黄色の鮒を病人に食べさせたところ、回復したという伝説にちなみます。

黄鮒の顔が赤いのは、病除けの意味があります。

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こちらは朝日森天満宮(佐野)の鷽張り子です。鷽は、''うそ''と読みます。太宰府天満宮から始まったといわれる鷽替え神事(今までの悪いことを噓にして、この先は吉となることを祈る)が全国に広まったそうです。

朝日森天満宮では、願い事を書いた祈願所を張子の鷽に託し、神様にお祈りします。

他に火防の獅子や巴波の鯰などを紹介し、テーマ展「草・木・虫をめぐる栃木の民俗」に移りました。

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こちらは鬼のふくべ面です。ふくべとは、夕顔の実のことです。ふくべ細工は、ふくべの果肉を取り除き、外皮を乾燥させたものを材料としてつくられます。

この鬼は百目鬼がモデルとされます。今から400年ほど前に宇都宮にいた鬼で、藤原秀郷によって征伐されたと伝えられます。人々から恐れられていましたが、その後改心し、今では人々の守り神になったとされます。そうしたことから鬼のふくべ面は、魔除けとして飾られます。

他に産着や羽子板などを紹介しました。


参加してくださったみなさま、ありがとうございました。

次回のキッズツアーは10月15日「博物館的☆おはなし会」です。

皆さまのお越しをお待ちしております。

                                                      教育広報課 解説員