ジオパーク構想教室㉓「栃木県内におけるコウホネ類について」を開催しました

 8月28日(日)、那須烏山市の烏山公民館にて、ジオパーク構想教室㉓「栃木県内におけるコウホネ類について」が開催されました。

 雨が降ったり止んだりの天気でしたが、11名の参加者が星学芸員によるコウホネ類についての座学と野外での観察会に参加しました。

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 コウホネ類とはスイレン科の水草で、水中に生育します。栃木県内にはコウホネ、シモツケコウホネ、ナガレコウホネの三種類が確認されていて、中でもシモツケコウホネは栃木県の固有種です。

 コウホネの名前の由来(コウホネの地下茎は太くて白く、骨のように見えたことから河骨(かわほね)と呼ばれ、転じてコウホネとなった)、三種類のコウホネ類それぞれの葉や花の特徴について、星学芸員から詳しい解説がありました。

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 解説終了後、参加者から「葉の色は茶色だが、葉緑体はあるのか?」「ナガレコウホネは川の下流部に分布しているが、もしかしたらその川の上流部にコウホネやシモツケコウホネが生育している可能性があるのでは?」などの質問があり、皆さんとても熱心に聞いていらっしゃったんだなと思いました。

 その後、シモツケコウホネの生育地へ移動し、実際のシモツケコウホネを観察しました。

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前日の雨で増水が心配されましたが、水路に小さな黄色い花が観察されました。

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シモツケコウホネの花

 昨年より花の数は増えたとのこと。

 来年はもっと増えることを期待して。

                               (自然課)