学芸員とっておき講座「しゃべる押し葉標本」を開催しました。

毎月第3日曜日は県博デー!

5月16日(日)、学芸員とっておき講座「しゃべる押し葉標本」を開催しました。押し葉標本が何を語り、教えてくれるのか、当館の星学芸員が紹介します。

学芸員とっておき講座は、現在開催中の企画展「収蔵庫は宝の山!~博物館の資料収集活動~」の関連行事です。

まず、標本ができるまでのお話です。

1標本できるまで.jpg

採集した植物を整形して乾燥させ、台紙に貼ります。台紙には、押し葉と共に採集した日付や場所を記したラベルも貼ります。このラベルもとても重要な語り部です。

このように完成した押し葉標本が、当館には約20万件収蔵されています。

さて、いよいよ標本が何を語っているのか、というお話です。

こちらのオナモミの標本は「あったこと」を教えてくれています。

2オナモミ.jpg

今では、ほとんど見られなくなったオナモミですが、1967年に鹿沼市で採集された標本があることで、栃木県にオナモミが存在していたことを物語っています。

次は、「個性」を語る標本です。

3グンナイキンポウゲ.jpg

たくさんのグンナイキンポウゲの標本を比べることで、葉の形や花びらの形など特徴を詳しく調べることができます。

とてもよく似ているグンナイキンポウゲとオオウマノアシガタ。その違いは、花びらのつけ根の形だそうです。標本が1mmくらいの小さな個性を教えてくれました。

ほかにも、沼が埋め立てられる前に採集された標本は、現在はなくなってしまった沼やその周辺の湿地がどのような「環境」であったかを語ります。「分類」の基準となる標本はタイプ標本と呼ばれています。行方不明となっていたタイプ標本が当館で発見されたお話もありました。

星学芸員は、「標本と対峙すると、いろいろと語りかけてきてくれます。本当に奥が深い世界なんですよ...」としみじみされていました。

参加された皆さんも、標本の世界を楽しまれたご様子でした。

4標本をご覧になる参加者.jpg

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

開催中の企画展「収蔵庫は宝の山!~博物館の資料収集活動~」では、押し葉標本のほかにもいろいろなことを語る、博物館の収蔵資料がたくさん紹介されています。

開催期間は6月27日(日)までとなっております。皆様のご来館をお待ちしております。

今後の企画展関連行事は、下記の日程で開催される予定となっております。

● リレー講座「収蔵資料じまん話」 ※13時30分~15時、要予約
5月23日(日曜日) 「収蔵資料じまん話4~民俗編~」

● 展示解説 ※14時~15時
6月6日(日曜日)

● 学芸員とっておき講座 ※13時30分~15時、要予約。
6月20日(日曜日) 「美術工芸収蔵資料じまん話」

● 新収蔵庫ガイド ※両日とも11時~12時、13時30分~14時30分の2回開催、要予約
6月12日(土曜日)、6月13日(日曜日)

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次回の県博デーは、6月20日(日)。

学芸員とっておき講座は、「美術工芸収蔵資料じまん話」です。

県博デーには、コンサートやクイズにチャレンジ、キッズツアー、百人一首読み札ぬり絵とイベントがたくさん!ぜひ、博物館に遊びに来てください♪