夜の観察会「カエルとサンショウウオの夕べ」を開催しました

年5月5日、表記の観察会を那須塩原市沼ッ原湿原にて開催いたしました。

これは午後3時頃の湿原の様子です。まだ樹木の芽吹きは小さく、ミネザクラが咲いていました。

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湿原の向こうには白笹山がすぐ近くに望めます。午後の天気は良好でしたが、やや風が強めに吹いていました。

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午後6時30分の集合時間にはほぼ全員の皆様がお揃いになり、いよいよ観察会が始まります。

博物館の林課長、栃木両生類爬虫類の会の木村さん、川田さんが本日の講師です。

小さいお子さんも多いので、バラバラにならないこと、木道を歩くこと、などの注意点を説明しています。

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駐車場から15分ほど歩くと湿原に着きました。木道の上から、水面を観察しています。目が慣れないと、なかなか見つかりません。

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懐中電灯の光で水の底をよく見ていると、何か黒っぽいものが動いているのが分かりました。講師の方々から、アカハライモリやクロサンショウウオなどの見分け方が説明されます。お子さん達は理解が早く、すぐに違いや見分け方を習得する子も見られました。

あ、いたいた。という大きな声が聞こえました。そこにいたのは、アズマヒキガエルのオスとメスでした。

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予め透明な観察箱に入れておいたアカハライモリを観察しています。下から見ると確かに赤いお腹が見えました、

このイモリは観察終了後に、元のすみかに帰ってもらいました。

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あっという間に2時間半が経過し、真っ暗になった道を戻り、駐車場でこの日のまとめをしています。

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この写真は、明るいうちに撮影したクロサンショウウオの卵のうです。小さいものは産まれてすぐのもので、時間が経つと水を吸ってかなり大きい塊になります。1匹のメスが2つの卵のうを産み、1個の卵のうには20個ほどの卵が入っています。この卵のうは、白くて目立つので、皆さんが観察できました。

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アズマヒキガエルの卵塊です。細長い寒天状の中に沢山の卵が産まれています。

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今回は以上のようなイモリやサンショウウオやカエルが観察されたほか、姿は見られませんでしたが、モリアオガエルがかなり大きい声で鳴いていました。

町中ではなかなかこのような動物に出会う機会はありませんが、夜の沼ッ原湿原ではたくさんの動物たちが鳴き声を上げ、繁殖行動をおこなったりしています。

興味や関心をお持ちになった方は、是非次の機会にご参加ください。6月2日には塩谷町でモリアオガエルの観察会がありますので、ご参加をお待ちしております。    

観察会の内容などは、イベント情報▶観察会、をご覧ください。(自然課 浅羽)