企画展 「大集合!北関東の動植物化石」開催中(新生代&最前線編)

みなさん、こんにちは。

企画展「大集合!北関東の動植物化石」で、初登場しておりますニッポンサイ(生体復元)です。

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元気いっぱいのやんちゃっ子な感じに仕上がっております!

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以前、本企画展限定のスタンプになりましたことをお伝えしましたが、

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その元となった骨格標本も展示されております。

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今回は、ニッポンサイも展示されております「新生代」をご紹介します。

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そもそも新生代は、どんな時代だったのでしょう?

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新生代は、約6600万年前から現在までを言います。

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この6600万年の間に北関東の大地は、大陸から離れて島になったり、

浅い海の中になったりと、深い海の中になったりと、大きく変動しました。

化石たちがその歴史を語ってくれます。

たとえば、

暖かい海だったことを教えてくれる

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群馬県で発見されたウミガメの仲間「クロベガメ」

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群馬県で発見された「オオグソクムシ」

たくさんの生きものが暮らせる豊かな海があったことを教えてくれる

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茨城県でみつかった「カルカロドン・メガロドン」

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栃木県でみつかった「トチギババガレイ」

大きな動物が暮らせる大地があったことを教えてくれる

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ヤベオオツノジカ

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ナウマンゾウ

いずれも栃木県の葛生地域で発見されています。

ブログではご紹介しきれない化石たちが、他にもたくさん展示されております。

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群馬県で発見された「アンナカコバネハクチョウ産状」

(翼の小さな飛べないハクチョウだったことがわかっています)

化石たちは、一体何を語っているのでしょう・・

最後に、北関東古生物研究の最前線について。

ここでは、研究が続けられている化石たちが展示されております。

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たとえば、茨城県の石・化石にもなっている「ステゴロフォドン」

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ゾウの仲間であることがわかりましたが、今のゾウと何か違うと思いませんか?

ぜひ実際に観察してみてください。ゾウの進化を研究するとても重要な化石です。

本企画展「大集合!北関東の動植物化石」は、いよいよ今週827()に終了となります。

3回にわたってお送りしてきました本ブログも今回で最終回です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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多くの皆様方にぜひ本企画展をご覧になって頂き、

北関東がもともとは、どんな大地だったのか、

どのようなことが起きて今のような大地になったのか、

そして私たちが誕生する前はどんな生き物たちが暮らしていたのか、

私たちの暮らす大地の歴史に思いを馳せていただけたら、大変嬉しく思います。

(自然課 薄井)