キッズ・ツアー「突撃!縄文人ライフ」を行いました

11月10日に、“とちぎけんぱくキッズ・ツアー”を行いました。
キッズ・ツアーとは、通常の定時解説とは一味違う、お子様向けの解説です。
お子様と一緒に、大人の方もご参加いただけるよう工夫をしています。

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縄文人って誰だろう?どんな暮らしをしていたんだろう?
少しだけでも太古の人々に興味を持つきっかけとなればと思い、このテーマをとりあげます。

はじめに、展示室にいる縄文犬の藤丸くんを見てみます。
藤丸くんの姿は、栃木市の藤岡神社遺跡で見つかった骨などを元に復元されました。

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藤丸くんは、縄文人のことをどう思っていたでしょうか?
好きだと思っていた?
こわいと思っていた?
おいしそうだな、と思っていた??
答えを出す前に、展示室を歩いて縄文人のことを探ってみることにします。

まずは、縄文人の骨を観察しました。
この骨に、縄文人がどんなものを食べていたかの手がかりが残されています。

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次に、縄文カレンダーを見てみました。
四季おりおりの自然の恵みに頼って生きていた縄文人。
川で魚を捕ったり、森で木の実を拾ったり…狩りをするときには、犬の力を借りていました。
そして、人々の食生活を変えた画期的な発明品といえば、縄文土器!

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貝塚を見ながら、お家の場所はどんなところがいいかについて考えたあと、
縄文人の住居内の様子を描いた絵を見てみました。
土器の使い方、捕ってきた動物の利用の仕方、家族みんなの役割。
イメージがわきましたか?

犬は、縄文人が、暮らしの糧である狩りをする時の大切なパートナーであり、
家族の一員だったのではないかと考えられます。
縄文犬が人とともに大切に埋葬されていたことも、よくできた「犬型土製品」も、その根拠のひとつ。
さて、縄文の人たちに大切にされていた藤丸くんは、人のことをどんな風に思っていたのでしょう。
答えは出ましたか?

遠く思える縄文人も、案外、私たちと同じような気持ちで暮らしていたかもしれません。
そう考えると、少し身近に思えませんか?

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“とちぎけんぱくキッズ・ツアー”は、毎月第2・第4日曜日の14時から20分程度、実施しています。
次回は11月24日(日曜日)、「こんな土器みたことある?」です。
「縄文人」の後輩「弥生人」をとりあげた企画展も、もうすぐ終わり。
是非、ご家族で足を運んでくださいね。


(普及資料課 大谷)