テーマ展「とちぎのシャジクモ・フラスコモ」最新展示情報 3.ヒメフラスコモ

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今回のテーマ展では、生きているシャジクモ・フラスコモも展示しています。現在、シャジクモ、カタシャジクモ、ミルフラスコモ、ニッポンフラスコモ、チャボフラスコモ、ホンフサフラスコモ、ジュズフサフラスコモ、キヌフラスコモ、ヒメフラスコモの9種を展示中です。この中から見頃の種類を紹介します。

ヒメフラスコモ
ヒメフラスコモ
ヒメフラスコモは、小枝が1回分枝し、最終枝が1細胞からなるフラスコモの一種です。最新展示情報の1で紹介したチャボフラスコモに似ていますが、本種は湖沼に生育することが多く、栃木県内では現在湯ノ湖で確認されているだけです。
環境省RDB、栃木県版レッドリスト(改訂版2011)ともに絶滅危惧Ⅰ類に指定されています。
今回の展示ではヒメフラスコモとして展示していますが、奥日光の中禅寺湖で発見され、一時は絶滅種とされたチュウゼンジフラスコモかもしれません。小枝が1回だけ枝分かれするのがヒメフラスコモ、時々2回枝分かれするのが変種のチュウゼンジフラスコモです。
皆さんも、何回分枝しているか確かめてみませんか、もし2回分枝している小枝を見つけたら、教えてくださいね。すぐに名札を入れ替えます。
(自然課:富永)