体験学習「ミニ貝合わせをつくろう」を行いました

7月27日に体験学習「ミニ貝合わせをつくろう」を行いました。
多くのお客様にご参加いただきまして、ありがとうございます。

sannkasya2.jpg

貝合わせは、平安時代に貴族たちの間で行われていた、貝の模様の美しさや
和歌の優劣を競う、雅なあそびです。

まずは、実際に貝合わせを行いました。

game1.JPG

(こちらで使用しているのは、以前の貝合わせでビノスガイを用いて作成したものです。)

遊び方は神経衰弱と似ており、このように貝を円形に並べ、真ん中に出した貝と対になる貝をさがします。
ポイントは、貝の表面をよく見ること。
対となる貝は、表面の模様が同じです。
また裏面には、同じ絵や関連のある絵が描かれています。

どの貝にするか決めて裏返すと…

game2.JPG

月とうさぎの組み合わせ…ありました!正解です。

このように貝合わせは、観察眼が問われるため、何度も間違えることは恥とされ、
集中力を高める鍛錬になるとも言われました。
(※今回行ったのは、正式には後世に生まれた貝覆いという遊びです。
現在、一般的に貝合わせと呼ばれる遊びはこの貝覆いのことを指していることが多いです。)

次に、貝に絵付けを行いました。

先ほどの貝合わせを思い出しながら、それぞれ自分だけの貝合わせをつくりました。

sakuhin2.jpg

こちらは国旗をモチーフとしたもの。
国旗とその国を象徴するものが描かれた、とってもユニークな作品です。

また、絵付けをご見学されたお客様には、当館が所蔵する貝合わせをデータにて紹介しました。

IMG_8795.JPG

小さな貝の中に広がる、雅な世界をお楽しみ頂けましたでしょうか。


********


博物館では、小中学生のお子様を対象にさまざまな体験学習を行っております。
次回も皆さまのご参加をお待ちしております。