2014年12月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

2010年02月21日

民俗資料撮影の“裏側”見せます!(「箕(み)作り」(材料の採集と加工)編)

民俗分野の資料デジタルコンテンツ化事業に関して・・・


今回は「箕作り」(まずは材料の採集と加工について)の撮影秘話です。


栃木県内には、箕を作る職人さんがたった数人しかいません。
撮影をして、編集し、デジタルコンテンツ化することは、その貴重な箕作りの様子を記録し、
研究の資料とするとともに、広く皆様に紹介することを目的にしています。


箕作りは、まず、その材料を採ることから始まります。
主にフジ、シノダケ、ヨツドミなどを使いますが、これら材料はそれぞれ生えている場所が異なります。
それらが手に入りそうな場所に当たりをつけて、山林などに探しに入ります。

山林に入っていく様子を撮るための打ち合わせ
より分かりやすい映像を撮るために、撮影する角度や流れについては、
区切りごとに打ち合わせをします。
必要があれば、同じ動作を二度以上行なっていただくこともあります。
撮影にご協力くださった職人さんご夫婦には、本当に感謝しています。


撮影スタッフも、さすがプロ!
目当ての材料を探すことも大変ですが、歩き慣れた職人さんの後を木々をかき分けて追い、
見やすい映像を撮ることもまた大変です。
撮影にあたっては、「いつもの通りに・・・」とお願いしていますが、
日常を撮影することの難しさを感じた場面の一つです。


傾いた東屋の下の職人さんご夫婦。素敵です
職人さんの材料採集の一日を記録に残すため、お昼の食事風景まで撮らせていただきました。
遠くからとはいえ、撮影される方も気が休まらないでしょう・・・。


採ってきた材料は、箕を作るために必要な加工をします。
皮をはがしたり、必要な形にととのえたり、干したり・・・とたくさんの工程と時間を経て、
やっと箕を作る作業に入ることができるのです。
こうした下準備も、大切な情報です。
しっかり撮影しましたので、今後ますます貴重な資料となるでしょう。

あぶったフジは焼き芋のような匂いでした
フジは火であぶってから皮をむきます。力のいる作業です。


手と小刀だけで!
シノダケは表面を平らにしてから4~6つに割り、皮をそいでヒゴを作ります。
職人さんの手を経て、同じ厚み、同じ幅のヒゴができていくのは、芸術的でさえあります。


いい所にいいタイミングで!!
職人芸に見とれていると、職人さんが飼っている猫
(みーちゃん(「箕」からつけたそうです!))が画面に乱入してきました。
撮影にハプニングはつきものです。


箕作りには色々な技術が必要です
ヨツドミは、枝の太さで選別し、ゆがみを整えながら曲げて、2本1組にします。
そのまま数日置いておいて、箕のウデギ(持ち手のこと)として適当な形に整えます。


材料の採集・加工は、天候にも左右されます
フジの皮、ヒゴをよく干します。


このように、冬の間、箕作りのための材料の採集と加工を繰り返し、
必要な量を確保することも箕作りの下準備です。

次回は、いよいよ箕作りと使い方の撮影風景をご紹介したいと思います。
これまで以上に職人さんの本領発揮です!
猫のみーちゃんも、また参加してくるでしょうか!?


近日中に公開予定です。
お楽しみに!

                                  (人文課 宮田)

投稿者 : 人文課 | カテゴリー : 民俗部門活動記録