2008年10月10日

チャイロスズメバチのオスを採集!

 現在、開催中のテーマ展「スズメバチ」では、国内に生息するスズメバチ属全種を一堂に紹介しています。
 日本のスズメバチの中で、見つけることがもっとも難しい種がチャイロスズメバチです。栃木県内での巣の発見例は他のスズメバチに比べて極端に少なく、博物館にもほんの数点の標本が収蔵されているにすぎません。このハチは、栃木県ではレッドデータブックで準絶滅危惧に指定されています。
 今回の展示で、唯一、オスバチを展示できなかった種が、このチャイロスズメバチでした。
 10月9日、日光市(旧栗山村)でチャイロスズメバチのオスバチが捕獲されました。これで、栃木県立博物館に日本産スズメバチ属全種のメスバチ(働き蜂)とオスバチがそろったことになります。
 採集地の付近では働きバチの死骸も見つかっていることから、近くに巣がある可能性があります。近日中に詳しい調査を行います。このハチの生息環境の把握に役立つ情報が得られるかもしれません。
 この個体は標本ができ次第、テーマ展の会場で展示いたします。

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 注意! オスバチは針をもたず、写真のように手で捕まえてもさされることはありませんが、オスとメスの区別がつかない人は、決して真似をしないでください。

昆虫担当 中村剛之

投稿者 : 自然課 | カテゴリー : 博物館からのお知らせ