講座「火山灰は宝石箱」を開催しました

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講座「火山灰は宝石箱」を11月6日(土)10時~11時30分に開催しました。担当は岩石・鉱物分野の吉田学芸員で、15名の参加がありました。

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まず、講座タイトルにある「宝石」について説明があり、夏の第130回企画展「鉱物と宝石の教室」の展示内容を振り返りながら、誕生石の宝石たちが紹介されました。

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その宝石の元となる鉱物は地中で作られますが、私たちが手にするためには地上まで運ばれる必要があります。例えば、地中でできた鉱物は火山の噴火によって溶岩、火山弾、火山灰として地上まで運ばれてきます。つまり、火山灰は色々な鉱物がぎっしりと詰まった「宝石箱」と言えるのです。その後、実際に3種類の火山灰を洗浄して、中に含まれる鉱物を実体顕微鏡で観察しました。

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吉田学芸員が手順を実演し、参加者の皆様は火山灰中の鉱物をすべて洗い流さないように慎重に作業をしていました。観察後には、スクリーンに映していた4種類の火山灰の写真のうち、観察した3種類の火山灰がどれに当たるのかというクイズがあり、多くの方が正解していました。

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最後に、目に見えるサイズのきれいな石英がたくさん含まれている火山噴出物を観察しました。

短い時間でしたが、火山灰の中の「宝石箱」を観て楽しめたおもしろい講座でした。

(自然課 北野)