企画展「鉱物と宝石の教室」の展示解説を行いました

7月17日(土)14時から第130回企画展「鉱物と宝石の教室」の展示解説を行いました。79名の多くの方々に参加いただきました。まず、担当の吉田学芸員から企画展展示室前の広いスペースで、企画展「鉱物と宝石の教室」の概要と構成について紹介がありました。吉田学芸員は、「教室」という雰囲気を出すために、宇都宮大学共同教育学部付属小学校から机と椅子を借用して、記念撮影や大型鉱物標本の観察のために配置したそうです。

展示解説の様子1.JPG

展示室内へ入り、大型鉱物標本が並べられている中央に集まって、吉田学芸員がこれらの大型鉱物標本について見どころを解説しました。子供たちは、ライトアップされて輝く大きな鉱物に目を輝かせていました。引き続き、その場から企画展展示室を見渡しながら、第1章から第4章まで順に解説していきました。

第1章では、鉱物とは何か、どのような特徴を持つのかについて一つ一つ解説されています。その中で、紫外線を当てて光る蛍光鉱物の展示が紹介されると、早速駆け寄って観察した子供たちから歓声が上がりました。

展示解説の様子2.JPG

つづいて、第2章では、膨大な種類のある鉱物の分類や、地名・人名、栃木県に由来する鉱物、生活にかかわる鉱物について、展示されています。地学の学芸企画推進員の北野から鉱物の分類とその代表例について概説があり、吉田学芸員から様々な鉱物の紹介とともに、大きな黒板パネルに貼られている、企画展展示に関わるクイズが紹介されました。興味のある方は、展示をご覧になってぜひチャレンジしてみてください。

第3章では、宝石の特徴や、その美しさの秘密についての展示があり、第4章では、山梨県日独宝石研究所所蔵のダイヤモンドやルビー、サファイアといった宝石たちが原石とともに展示されています。その宝石たちの美しさに思わず見とれてしまいます。

展示解説は参加人数の多さから足早に進められ、30分程度で終わりました。残りの30分は、自由に展示をご覧いただいて、疑問に感じたことを学芸員に質問する時間としましたが、展示解説の時間を過ぎても参加者の皆様からの質問が止まりませんでした。展示解説を通して、皆様に展示を楽しんでいて、「鉱物」や「宝石」について興味や関心を持っていただけたのではないかと思います。たくさんのご参加いただきありがとうございました。

第130回企画展「鉱物と宝石の教室」は9月23日(木・祝)まで開催していますので、当館の様々な鉱物資料と日独宝石研究所所蔵の美しい宝石をぜひご覧ください。

なお、第130回企画展「鉱物と宝石の教室」の関連行事は下記の日程で開催される予定です。


●担当学芸員による展示解説 
8月21日(土) 14:00~15:00
9月18日(土) 14:00~15:00

●記念講演会 ※聴講には予約と当日の観覧券が必要です。
「宝石の魅力を科学する~なぜダイヤモンドはキレイに見えるのか~」
講師:日独宝石研究所 所長 古屋 正貴 氏
8月8日(日) 13:30~15:30

●学芸員とっておき講座 ※要予約。
「鉱物と宝石を展示する!~企画展ができるまで~」
8月15日(日) 13:30~15:00

(自然課 北野)