土の中のワンダーランド!土の中の生きものを探そう、を行いました

平成30年9月23日(日)、表記の観察会を行いました。

まず、研修室で土の中の生きものについて全般的な説明がありました。担当は南谷(みなみや)学芸員です。

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大型の生きものから、小型の生きものまで、主に背骨をもたない動物(無脊椎動物)に関して、写真をもとにいろいろな説明があり、今日の観察会への期待が次第に高まっていきます。

野外での活動の注意点が話された後、各グループごとに容器や紙袋を持って、博物館の外に出ていきました。

下の写真は、土を掘って、落葉層や表土の色などについて実地に説明しているところです。

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その後、皆さんで落ち葉や土をかき分けて生きものを探していきます。

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土の中から、ミミズや昆虫など多くの生きものが見つかります。最後に紙袋に落ち葉を入れて室内に持ち込みました。

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研修室内では、まずは肉眼で土や落ち葉の中を探し生き物を取り出します。

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次にルーペの助けも借りて小さな生きものを探していきます。最後は、双眼実体顕微鏡も使用して観察しました。

初めて使う実体顕微鏡も、スタッフの皆さんのお手伝いもあり、小さなお子さん達もすぐに使いこなしているようです。

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最後に本日のまとめがありました。ヤスデとムカデの見分け方も教わりました。ダンゴムシとワラジムシも似ているようですが観察すると違いが分かりました。

東京の明治神宮の森では、大人の足の下に約8万匹もの動物が生活し、1グラムの土の中には10億個もの微生物・細菌・カビ・藻類などが生きているというお話など、とても興味深く聞くことができました。

ご参加くださった皆さん、本日は有難うございました。

10月27日(土)には、「ダンゴムシ・ワラジムシのなかまを見分けられるかな?」という観察会が行われます。多くの皆様のご参加をお待ちいたしております。

                  (自然課 浅羽記)