キッズツアー「みぢかなクスリ」を行いました

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みなさん、こんにちは。
東京で桜の開花宣言が発表され、栃木の桜も、もうじきですね。

3月19日(日曜日)に、とちぎけんぱくキッズツアー「みぢかなクスリ」を行いました。
参加して下さいました皆さま、ありがとうございました。 当日の様子を、少しご紹介いたします。

はじめに、クスリの形と、クスリが体の中で、どのように働くかを、お話ししました。

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ちよっと難しいけど、仕組みが分かると、決められたようにクスリを飲むことの大切さが、納得ですね。

次に、少し昔のクスリの話をしました。
今は、病院でお医者さんに診てもらってクスリを出してもらったり、薬局やドラッグストアでクスリを買うことが簡単にできますが、
昔は重い病気の時でないと、お医者さんに診てもらうことはなかったし、薬屋さんもあまりありませんでした。

では、どのようにクスリを手に入れていたかというと、各家庭を回る「売薬さん」と呼ばれる商人がいたのです。
配置薬や置き薬として、現在でも引き継がれています。

博物館の民俗資料に、昔の薬箱があるんですよ。

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昔の薬箱や、パッケージの絵柄が楽しいクスリに、みなさん興味津々です。

日本には、時代ごとに、外国からクスリの知識が伝えられましたが、もっともっと昔は、みぢかな植物をクスリにしてきました。
「うらやまはくすりばこ」という絵本と、もう一冊、日本の神話「いなばのしろうさぎ」を読みました。

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毛皮を剥かれたウサギに、オオクニヌシは、ガマの花粉を体につけて治すように教えました。
ガマの花粉が傷グスリということを、知っていたのですね。


それでは、展示室1を、クスリを巡るツアーに出発です!

団体旅行なので、ツアーバッチをつけてもらいました。

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3色のウサギには、実は秘密があるんです。

大型ほにゅう動物の化石は漢方薬に使われるんですよ。

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病気を治してくれる、この薬師如来の像は、鉄でできていて珍しいんですよ。

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左手には、クスリの入った容れ物を持っています。

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最後に、ノウサギの剥製を見ていただいて、3色のウサギの秘密公開です。

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ピンクは、少しかわいそうだけど、赤はだかにされたウサギ。
白と茶色は、毛皮の色です。
オオクニヌシとヤガミヒメの結婚を予言した、神のウサギだから白かもしれないし、
赤はだかのことを、素っ裸の素(シロ)と考えると、毛が生えたら茶色のノウサギです。

ペットのウサギと違って、ノウサギは、サメの背中を跳んで海を渡れそうな、たくましい足をしてますね。


今回、子どもには、馴染みのない話もしてしまったのですが、大人の方々に「知っていますか」と問うと、
手を挙げてご協力していただいたので、とても助かりましたし、嬉しかったです。

ぜひ、キッズツアーのリピーターになってくださいね。


次回のキッズツアーは、4月16日(日曜日)「生き物ふしぎ発見!」です。
身近な生き物の「ふしぎ」をさがしてみましょう♫

みなさまのご参加を、お待ちしております!



教育広報課:落合