キッズツアー「カラフルワールド~いろのれきし~」を行いました!

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みなさんこんにちは!寒い日が続きますね。

中央公園の池にも、氷が張ることが多いです。

こんな寒い日は、みんなで暖まりながら展示を楽しもう!博物館では、ウォームシェア推進中です!

 

さて、毎月第3日曜日は県博デー!

コンサートやいろいろなイベントを開催しています。そのうちのひとつにお子様向けの解説、キッズツアーがあります。

 

1月のテーマは「カラフルワールド~いろのれきし~」でした。

参加して下さった皆さま、ありがとうございます!

わたしたちの周りにはたくさんの色があるけれど、どのくらい昔からどんな色が使われているの?色ってどうやってつくるの?・・・ということをお話ししました。

様子をちょっとだけご紹介します。

 

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はじめに、土で作られた人形(埴輪)を見ました。赤や黒の色がついています。

 

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これは辰砂など赤い鉱物をすりつぶした粉を、水で溶いて塗ったものです。

 

もっと新しい時代になると、カラフルな服が登場します。

 

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写真は、十二単という昔のお姫さま・身分の高い女の人の服です。

たくさんの色が使われていますね。

鉱物をすりつぶして水に溶いたものは、布につけても洗うと色が落ちてしまいます。

さて、どのようにして色をつけたのでしょうか。

正解は・・・下の写真の中にあります。

 

P1140262_R.JPG

 

植物です。

ちょっと見えにくいでしょうか。手に持っている写真に、黄色い花が写っています。

これはベニバナという植物で、花びらをつぶして色を出して使います。

ほかにも実や根、葉を使うものもあります。

 

P1140425_R.JPG

 

上の写真は、実際に植物で白い布を染めてみたものです。

左から、ベニバナで一度染めたものと二度染めたもの。少しだけ色が濃くなっているのが分かるでしょうか。

一番右側はクチナシの実で染めたもの。

その隣はクチナシの実で染めた後にベニバナで染めたものです。クチナシの黄色とベニバナの赤が混じって、だいだい色になっていますね。

いろんな色を重ねたり、混ぜ合わせたりして濃い色や薄い色、たくさんの色を作ることができます。

これをセンス良く組み合わせるのが、平安時代のおしゃれでした。

 

タデアイという植物では藍色(濃い青色)に染めることができます。

 

P1140282_R.JPG

 

このように植物で布を染めるには、植物を育てる時間と手間がかかります。

さらに、濃い色で染めようとすると材料の植物、さらに布を染める手間もたくさん必要になります。昔は濃い色で染めた布は大変貴重なものでした。

現在では化学技術が進歩し、人が自分たちの手で色をつくれるようになりました。わたしたちが好きな色の服を自由に着られるのは、そのためなんですね!

今回ご紹介できたのは一部ですが、ほかにも色々な植物を使って色を染めることができます。

玉ねぎの皮や、紅茶など・・・

興味があったら、挑戦してみてくださいね!

 

色といえば・・・展示室2の前に設置してある、百人一首のぬりえをご存知ですか?

 

P1140277_R - コピー.JPG

 

実は、毎月県博デーに新作が追加されているんです!

絵を描いているのは荒川解説員です。

これからも毎月更新していきますので、楽しみにしていてくださいね!

 

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次回、2月19日のキッズツアーは長島解説員がお話しします!

タイトルは「鳥獣戯画から見つけてみよう!~動物たちと伝統文化~」です。

絵に描かれた動物たちがいっぱい!そこからわかるものは・・・どんなこと?

みなさまのご参加をお待ちしています♪

解説員 半田幸

kizzu