企画展「日光の昆虫」レポート(その3)

先日、企画展「日光の昆虫」も1万人目のお客さんを迎え、話題沸騰、好評開催中であります!

この企画展では、日光の昆虫が一堂に展示してあるだけでなく、その研究史や現在のトピックなどもご紹介しています。

その中から今日は、ジョージ・ルイスについてご紹介します。

はい、みなさん!ゴーグルでもヤホーでもかまいません!ジョージ・ルイスと検索してください!

できましたか?

では、Wikipediaを開いてみましょう!

ジョージ・ルイス・・・ニューオーリンズ生まれの著名なアルバート式クラリネット奏者。

はい、違います!この人ではありません。

名前だけでは検索に引っかからないのは、マニアックすぎるのか、はたまた、演奏家のジョージ・ルイスさんがあまりにも有名なせいなのか・・・。

しかし!昆虫業界ではとても偉大な功績を残した人なのです!

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ジョージ・ルイスはここでは昆虫学者として紹介していますが、本業(むしろ副業か?)は、お茶の行商人でした。

お茶の行商で世界をまわるついでにその地域の昆虫を採集していたそうです。(どちらがついでかはわかりませんが!)

日本には明治時代に2回ほど来て、その都度、1~2年ぐらい滞在しています。

その間、日本中をまわり、昆虫を採集してきました。

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企画展では、その大まかな行程を地図にしています。これを見ると、最初は東京・横浜周辺で採集していましたが、だんだんと足を伸ばし、日光まで来て横浜にもどっています。ルイスの採集行はだんだんと大胆になっていき、北海道から東北を縦断したり、九州から新潟まで旅をしたり、まさに日本中をまわる大旅行になっていきました。でも、その間の日程をみると、長崎や神戸などの貿易港には長く滞在したりと、趣味と仕事の間に揺れる男のダンディズムを感じることができます。そんなところが、人間味があり、とても共感できますね!

この旅行の間にルイスは日光に3回も訪れています!日光でみた不思議な虫たちは、昆虫マニアとしてのルイスの魂をがっちりキャッチしていたのでしょうね。

この採集で持ち帰った昆虫は、ルイス本人が新種記載した他、多くの研究者によって記載され、多くの昆虫にルイスの名前がつけられました。

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この採集旅行でルイスが採ったといわれる「アオタマムシ」ですが、何とこれ以来、日光では1度も発見されていません!

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そんなアオタマムシも、今回の展示で紹介されています。(残念ながら標本はルイスが採ったものではなく、別地域でとれたものですが・・・。)

ルイスの趣味が高じた熱心な研究によって、日光に住む多くの昆虫が新種記載されました。わたしたち栃木県民が誇る日光には、このような魅力もあるということを知ってもらえたらな~と思います。

次回のブログは、いよいよ昆虫担当が書いてくれるかな?お楽しみに!