キッズ・ツアー「ツキノワグマってどんなクマ?」を行いました。

3月1日に”とちぎけんぱくキッズ・ツアー”を行いました。
ご参加下さったみなさま、ありがとうございました。
キッズ・ツアーは、通常の定時解説と一味違う、お子様向けの解説です。

今回のお話はツキノワグマについて。
日本にはヒグマとツキノワグマの二種類のクマがいます。北海道にいるのがヒグマ、
本州や四国にいるのがツキノワグマです。胸の部分にある白い模様が月の輪に
見えることから「ツキノワグマ」と呼ばれています。


みなさんクマというととても大きくてこわいイメージがあるかもしれませんが
このツキノワグマはクマの中では体も小さく性格も大人しい方です。

食べ物も肉より植物の方が好きなようで、どんぐりなどの木の実が大好物です。
そのためツキノワグマは木登りがとっても得意。重い体を支えるためにツメは
このように鋭く硬くなっています。

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最後にツキノワグマの頭の骨を見てもらいました。

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注目してもらいたいのは歯のつくりです。前にある4本の牙は鋭くとがっていますが
奥歯は平らになっています。

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こちらはキツネの頭の骨ですが、キツネの方が奥歯までギザギザしてますね。なぜでしょう?

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これは食べているの物の違いです。キツネは肉食性の強い雑食、肉を食べやすいように
このようなギザギザの歯になっています。それに対してツキノワグマが食べているのは
植物が中心。木の実などをすり潰すためにはこのような平らな歯の方が食べやすいのですね。
歯のつくりを見るとその動物が何を食べているのかが分かります。


栃木県立博物館の中には受付、スロープ、展示室2の3ヶ所にツキノワグマがいます。
みなさまぜひツキノワグマに会いに来て下さい。

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次回3月15日(日曜日)は「ムシ・むし・虫!」を行います。虫たちのいろいろなことについて
お話します。どうぞお楽しみに。

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“キッズ・ツアー”は、毎月第1・第3日曜日の14時から実施しています。
また、第3日曜日は県博デー(博物館の日)として、キッズツアーの他にも
たくさんのイベントを開催しています。

みなさまのご来館を、お待ちしております。

(普及資料課 解説員)