こんなにあったよ!とちぎの鉱物レポート(その8)

 8月も残すところ数日となってしまいました。夏休みは終わってしまいますが、企画展「こんなにあるよ!とちぎの鉱物」は9月15日まで開催中です。ご覧になっていない方はお急ぎください。

 さて、今回は鉱物というか、好物というか、みんな大好き砂金のお話です。

 旧馬頭町にある健武山神社には「古代産金の里」という石碑が建っています。
 この地域から出た砂金は、奈良の大仏の表面をメッキするために献上されたといわれる由緒正しき金の産地です。また、これは日本最古の産金記録であるともいわれています。
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 砂金を観察するためには、道具が必要です。それがこのパンニング皿です。
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 皿の一部の側面に階段状のゴツゴツがあります。これがポイントです。

 砂金が入っていそうな土砂をパンニング皿に入れます。
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 皿をゆすって土砂を流します。金も一緒に流してしまったら・・・と思うでしょうが、大丈夫です。金は比重が大きいため、水中ではすぐに沈んでしまい、階段状のゴツゴツに引っかかるため流れていきません。

 大きな石がなくなるまで何度も流します。
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 かなりストイックな作業になりますが、相方のK氏は笑顔で黙々とこなしていました。
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 最後に金と砂鉄が残ります。・・・といっても粉のような金ですが。
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 塵も積もれば山となる!千里の道も一歩から!
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 次回は、とちぎのレアメタルについてご紹介します。

<追記>

 夏休みも終わりですが、小学生の皆さんは宿題終わりましたか?鉱物ペーパークラフトは以前にご紹介しました。在庫の関係でコンプリートできなかった方も多いとおもいますので、pdfファイルをダウンロードできるようにします。印刷して使ってください。
ペーパークラフトをダウンロード

なお、博物館のショップでは本物の鉱物も売っていますので、ペーパークラフトと本物とを見比べて、鉱物の自由研究にしてみてはいかがでしょう?
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