足利尊氏展♪まんきつ♪ガイド⑧

まんきつガイド、前回はかわいいみーたんがブログを盛り上げてくれました!

今回はようやく!?
本展の目玉の一つである、運慶の2軀の大日如来坐像をご紹介したいと思います。
真如苑蔵大日如来坐像

光得寺蔵大日如来坐像

上が真如苑蔵の大日如来像、下が光得寺の大日如来像です。
両者とも樺崎寺に伝わり、制作したのは仏師・運慶と考えられています。

この両大日さまを観たお客様の声で多くお聞きするのが…
大きさの違いです。
ポスター等では同じ大きさに揃えていますが、真如苑の大日さまは像高66.1センチメートル、光得寺の大日さまは像高32.3センチメートルと、実際は光得寺の大日さまが真如苑の大日さまの半分ほどの大きさなのです。大きさが違うとはいえ、両者は拡大縮小したかのように、よく似たつくりをしています。

そして光得寺の大日さまはお厨子に納められていますが、後期の展示替えを機に別の展示ケースへと移っていただきました。4面ガラス張りになっていますので、じっくりと観ることができます。
そして、これにはちょっとした仕掛けも…

光得寺蔵大日如来坐像2


わかりますでしょうか?奥の厨子と大日さまを一直線上に引きで観ると、大日さまが厨子の中に入っているように見えるようになっているのです。
近くから、遠くから、斜めから、いろんな方向から眺めてみると、新たな魅力が発見できるかもしれません。

会期も残すところあと一週間です!
会期終盤は混雑が予想されますので、まだご覧になっていない方も、すでにご覧になった方もまた、ぜひお早めに足を運んでください♪

今はすでにご紹介した遍照寺の大日さまを含め、3軀の大日さまを観ることができます。それぞれの違いをじっくりと観察してみてくださいね!

(人文課 瀬戸口)