足利尊氏展♪まんきつ♪ガイド⑤

今回は、会期中のみ、レストランで提供している足利尊氏展にちなんだ
期間限定の「特別メニュー」をご紹介します!

学芸員が展示内容などの情報を提供し、シェフとお互いにアイデアを出し合うという
共同作業の末にできた、楽しいメニューです!!


ひとつめは、「将軍かつ御膳」。
これは新感覚!!

シェフの、尊氏・・・将軍・・・戦勝・・・勝つ・・・カツ!!
という発想の一品です。
発想に似合わず?ただのカツではありません。
まず、那須高原豚を使用。
そして、その豚肉はあらかじめ、味噌、酒粕に漬けておき、下味をつけながら柔らかくしてあります。
小皿で添えた、おろしポン酢との相性も最高で、さっぱりとお召し上がりいただけます。
当館職員でも、特に人気のメニュー。
イチオシです。
(ご飯、みそ汁、小鉢付き)1000円。


ふたつめは、「尊氏軍扇(ぐんせん)カレー」。
ちなみに、モデルの「足利尊氏所用軍扇」(九州国立博物館蔵)はこちらです。
写真の表面が金箔の太陽、裏面は銀箔の月という大変豪華な扇(展示中)です。
実物の良さは写真では伝わりません…


まず、シェフが試作したカレーがこちら。
ご飯で扇面を表現しているので、上に置いています。
太陽に見立てた卵に加え、扇の上下に見える霞や土坡(どは)まで
表現しようとしている所がすばらしいですね。
軍扇カレー試作品

最終的には、食べやすさと扇らしさを求めてこちらに落ち着きましたが、
配置だけで雰囲気がだいぶ変わりました。
資料の展示の仕方(見せ方)にも通じる所があるように思いました・・・。
「らしさ」って大切ですよね

ところで、この扇形のご飯を作るためだけに、シェフは新たに型を作ったそうですよ。
すごい!
尊氏所用の軍扇も、今、実物が展示されているのに、見ないなんてもったいない!
扇形のカレーと、華麗(カレー)な扇を合わせてどうぞ。
(サラダ付き)700円。


みっつめは、「足利二引(ふたっぴき)丼」です。
武家らしく、シンプルで潔いデザインの足利氏の家紋、二引紋(丸に二つ引き両)。
シンプルな家紋<br />


これを焼き鳥、炒り卵、海苔で表現した丼です。
しかも、シェフは見本の家紋の線の太さ、間隔などを測ってこの丼に再現しているとか。
その精密さをぜひご覧ください!
鶏肉と卵…親子?!

しかも、焼き鳥、炒り卵、海苔の共演・・・
美味しくない訳がない!
鶏肉と卵・・・実は新しい親子丼の形?
どうぞ召し上がってみてください。
(みそ汁付き)700円。


ちなみに、これらに加えて、11月3日(土曜日・文化の日)には、
一日限定の特別メニューも登場します!

かなり評判の高い足利尊氏展。
レストランでも、目とお腹で、楽しみながら味わえますよ!


(人文課 宮田)