見のがさないで！今、ここでしか見られない植物たち①
日光にしかいないカワアオノリが見られるよ！
マスコミの取材などではよく、「目玉は何ですか？」とか「珍しいんですか？」と聞かれます。生育地や生育量の少ない貴重な植物が存在することは確かですが、展示の上では皆同じように重要な資料というのが基本的な考え方なので、そのような質問にはいつも困ってしまいます。
でも実際、めったに見られない展示品があることも事実なので、ここではそのような植物たちを紹介していきましょう。
今回紹介するのは、カワアオノリです。
カワアオノリは、その名の通り川に生育するアオノリで、アオサ科ヒメアオノリ属に属する緑藻の一種です。世界的にも非常に珍しく、日本の河川では栃木県の日光だけで知られています。川青海苔の名で市販されているアオノリがありますが、これとは別種です。
展示では、生態写真、拡大写真、乾燥標本の他、生体の展示も行っています（生体は見られない日もあるかもしれません）。日光にしかいない藻ですから、展示を行っている博物館は栃木県立博物館だけでしょう。ぜひこの機会に、見に来てください。
（自然課 富永）
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