美術

 美術工芸分野では、栃木県ゆかりの絵画を中心に約170件(約300点)の収蔵品を管理・保存しています。当分野における作品の収集は、以下の3点に絞っています。

 (1) 室町時代に京で芸阿弥に絵を学び、関東に水墨画を伝えた下野出身の画人・賢江祥啓の作品や、その後北関東で活躍した雪村周継などの作品(いわゆる関東水墨画)
 (2) 北関東とのゆかりが深く、中世末期~近世を通じて幕府・諸大名の御用絵師として時代を担った狩野派の、草創期から江戸時代前期を中心とする作品(いわゆる初期狩野派)
 (3) 下野出身で江戸後期に活躍した小泉斐や、同じく下野出身の高久靄厓の作品やその師である谷文晁を中心とする江戸文人画

 これらのうち、特に水墨画に関しては日本でも有数の充実したコレクションとなっています。またこれらとは別に、多くの寺社や個人所蔵家から作品の寄託を受けており、これらの作品も活動の重要な役割を担っています。
 これら収蔵資料は、保存のため常時公開することはできませんが、当館での企画展示やテーマ展示は勿論、研究目的での利用や地域移動博物館、他館企画展への貸出などで随時公開しています。