作者未詳「名勝六景屏風」(部分) 個人蔵

人文系美術工芸部門 冬季テーマ展

名所絵
−旅する絵画−



開催期間:2020年1月11日(土曜日)
            〜2月9日(日曜日)

開催概要
 名所とは、吉野は桜、龍田は紅葉というように、和歌に繰り返し詠まれることによってイメージが固定化した特定の地名、つまり歌枕のことを指します。歌枕にもとづく景色を絵画に表したものが名所絵です。
 平安時代の貴族文化にはじまった名所絵は、和歌世界だけでなく名所の地に関わるさまざまな物語や信仰と呼応して豊かに育まれていきました。たとえば、描かれた近江の琵琶湖周辺や富士山の情景には、幾重にも重ねられた名所イメージのつながりがよく表れています。
 また、室町時代末期からは、歌枕にない寺社の名所絵が多く描かれるようになり、そこには参詣する旅人も目立っていきます。時代が降るにつれ、歌枕の地に思いをよせる和歌のイメージはしだいに形骸化し、名所に実際の旅が意識されるようになったのです。江戸時代には浮世絵作品に代表されるように、旅情を誘う新しい名所絵もつくられるようになりました。
 本テーマ展では、館蔵品を中心に、「近江」・「富士」・「寺社参詣」・「東海道五拾三次」をキーワードに名所絵を特集展示します。本展を通じて、名所絵がもたらす連想と憧憬の旅をお楽しみください。
    
  全7件展示 (※ 歌川広重画「東海道五拾三次之内」全55図を含みます。)

関連行事
    ●学芸員とっておき講座「名所絵と旅」
  名所絵について紹介します。
  日時 令和2年1月19日(日曜日)13時30分〜15時00分
  場所 当館研修室
  定員 40名
  ※参加費は無料です。     
    
    ●担当学芸員による展示解説
  本展示を観覧しながら、担当学芸員がわかりやすく解説します。
  日時 令和2年2月2日(日曜日)14時00分〜15時00分
  場所 当館展示室2
  定員 20名
  ※参加費は無料ですが、館内を観覧するので、別途観覧料が必要です。
主な作品


矢野良勝筆「近江名所図屏風」
 矢野良勝筆 「近江名所図屏風」 当館蔵




清原雪信筆「富士三保清見寺図」
 清原雪信筆 「富士三保清見寺図」 当館蔵




歌川広重画「東海道五拾三次之内 江尻 三保遠望」(「東海道五拾三次之内貼付屏風」のうち)
 歌川広重画 「東海道五拾三次之内 江尻 三保遠望」
          (「東海道五拾三次之内貼付屏風」のうち)
           当館蔵


テーマ展 名所絵―旅する絵画― 出品目録


お問い合わせ
教育広報課 028-634-1312 (直通)
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