外来生物~人によって運ばれた生き物たちからのメッセージ~
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第141回企画展
外来生物
~人によって運ばれた生き物たちからのメッセージ~


開催趣旨

 近年、国内ではヒアリやセアカゴケグモ、アライグマのほか、外来アゾラのような水草やオオキンケイギクなど、人間の体や暮らし、生態系に多大な影響を与える外来生物が新聞やテレビなどで報道されるようになりました。

 栃木県では、2016年頃、足利市に外来昆虫クビアカツヤカミキリが侵入して以降、県南部を中心に広がり、幼虫がモモやウメ、サクラの木を食べて枯らす被害が深刻になっています。また、オオハンゴンソウやアレチウリといったの外来植物が草地や空き地などで増え、在来生物の生活場所を奪っています。

 この展示では、まずどんな外来生物が、どのように持ち込まれて、人間とどんな関わりがあるのかをふり返ります。次に、国内外の外来生物とその影響について問題になっていることを、さまざまな事例と共に紹介します。最後に、栃木県で問題となっている、そして今後侵入した場合に問題となる外来生物について、その特徴や、影響、対策をお伝えします。

 一方で、私たちは衣食住のさまざまな面で外来生物から恩恵も受けており、外来生物なしの生活をすることはできません。また、生態系の中で一定の役割を果たしている外来生物も存在しています。誤解を恐れずに言えば、外来生物は常に悪者であるとは言えないのです。

 この展示を通じて外来生物の恩恵と悪影響を知り、外来生物とのつきあい方や、生物が暮らす環境の保全について考えていただけたら幸いです。

チラシ表
会期

会期

令和7(2025)年
4月26日(土)

令和7(2025)年
6月15日(日)

開館時間

開館時間

午前9時30分

午後5時
(入館は午後4時30分まで)

休館日

休館日

月曜日(祝日を除く)、5月7日(水)

観覧料

観覧料

一般:260(200)円
大学 高校生:120(100)円
中学生以下:無料
※( )内は20名以上の団体またはM割料金

主な展示資料

プロローグ 自ら移動する生き物たち

渡り鳥や、風にのって移動してくる昆虫や植物は自分の力でやってくるので、外来生物ではありません。


オオハクチョウ

オオハクチョウ

ツバメ

ツバメ


第1章 外来生物ってなに?

外来生物がどんな生き物で、どのように持ち込まれて、人とどんな関わりがあるのかを紹介します。


第1節 外来生物ってなに?

外来生物の定義、具体例、人が生き物を管理することと外来生物の関係


第2節 人が利用する外来生物

衣:糸や染料の外来生物(麻、綿、羊毛、天然染料など)
食:農業・水産業の外来生物(稲、野菜、果物、ウシガエル、アサリなど)
住:建築、工芸、鑑賞など(モウソウチク、キリ、チューリップ、イヌなど)


第3節 人の移動方法の変化と外来生物の多様化

移動方法の高速化と非意図的に運ばれる外来生物(飛行機に紛れ込むカなど)


イネ

イネ

カイコ

カイコ

ネコ

ネコ



第2章 外来生物がもたらす悪影響

人の体や暮らし、もともといた生き物同士のつながりやすみか(生態系)に悪影響を与えている外来生物を事例とともに紹介します。


第1節 人の体への悪影響

毒:セアカゴケグモ、ヨウシュヤマゴボウ、ケガ:カミツキガメなど


第2節 人の暮らし(産業)への悪影響

農業・畜産業、水産業、その他の経済被害(アライグマ、オオカガナダモなど)


第3節 生態系への影響

捕食、競争、遺伝的かく乱、環境の改変、寄生生物や病原体の持ち込み(マングース、セイタカアワダチソウ、アメリカザリガニなど)
【コラム】外来生物の侵入による在来生物の形態の変化
【コラム】高山帯に植えられた他地域のコマクサ


ハクビシン

ハクビシン

コイ

コイ

アメリカオニアザミ

アメリカオニアザミ



第3章 とちぎの外来生物

栃木県の外来生物について、その特徴や影響、対策を紹介します。また、これから栃木県に入ってくると予想される外来生物も紹介します。


第1節 栃木県で確認された外来生物

栃木県で野生化している外来生物を分類群ごとに紹介(アライグマ、ウシガエル、クビアカツヤカミキリ、アメリカザリガニ、コカナダモなど)
【コラム】 菌類の外来種?


第2節 すぐそこまで迫っている外来生物

数年以内に県内でも発見される可能性がある外来生物を紹介(ナガエノツルノ ゲイトウ、キョン、サビイロクワカミキリ、マスクラット)


第3節 栃木県における外来生物対策

県内で行われている対策の事例を紹介


オオハンゴンソウ

オオハンゴンソウ

アマゾントチカガミ

アマゾントチカガミ

オオクチバス

オオクチバス



エピローグ 外来生物とどのようにつきあっていけばよいのか?

私たちは、外来生物とどのように付き合っていけば良いのか、みんなで考えてみませんか?

関連事業

(1)シンポジウム「栃木県の外来生物対策」
日時 令和7(2025)年5月31日(土) 10:00~16:00
講師 苅部治紀氏(神奈川県立生命の星・地球博物館 主任研究員)
会場 当館講堂
定員 150名(要予約)
主催 栃木県(県立博物館 環境森林部自然環境課)
事例紹介 県・市・市民団体による県内の外来生物対策事例の紹介
(2)観察会

①「外国からやってきた日本初記録のゾウムシをさがそう」

日時 令和7(2025)年4月29日(火・祝) 10:30~12:00
会場 蓼沼親水公園(上三川町) 
定員 20名(要予約)

②「外来生物をさがそう!in 中央公園 & 鶴田沼」

日時 令和7(2025)年5月3日(土) 10:00~16:00
会場 栃木県中央公園、鶴田沼(宇都宮市) 
定員 30名(要予約)

③「外来生物をさがそう!in 多気山」

日時 令和7(2025)年5月4日(日) 10:00~15:00
会場 多気山(宇都宮市) 
定員 30名(要予約)
(3)学芸員による展示解説 ※要観覧料
日時 令和7(2025)年4月26日(土) 14:00~15:00
令和7(2025)年6月8日(日) 14:00~15:00
会場 当館企画展示室
(4)テーマ展「どーしたもんだろ とちぎの外来生物」
日時 令和7(2025)年7月19日(土)
~令和8(2026)年4月12日(日)
会場 当館展示室1出口付近

特別協力

栃木県環境森林部自然環境課、栃木県農政部農村振興課 経営技術課 水産試験場 農業総合研究センター

お問い合わせ・お申込み
栃木県立博物館 教育広報課
Tel. 028-634-1312